J-RDMM モデル動物等研究コーディネーティングネットワークによる 希少・未診断疾患の病因遺伝子変異候補の機能解析研究

どのようなプロジェクトですか

AMED:国立研究開発法人日本医療研究開発機構の未診断疾患イニシアチブ・IRUD(Initiative on Rare and Undiagnosed Diseases) の中で、モデル生物により疾患原因を究明するためのプロジェクトです。国立遺伝学研究所が代表機関となり、全国のモデル生物研究者を募集します。

何を解析するのですか

IRUDのエキソーム解析により原因遺伝子が確定し診断されるのは全体の3割から4割です。残りの未確定のもののうち、N-of-oneと呼ばれる、過去に報告のない疾患候補となる遺伝子バリアントがかなりの数リストアップされてきました。そこで、ゼブラフィッシュやショウジョウバエなど、変異体作製やフェノタイプの解析が迅速に行えるモデル生物を活用して、それらのバリアントの解析研究を行うことになりました。

どうすれば参加できますか

まず、モデル生物研究者レジストリに研究対象のモデル生物名や遺伝子名など簡単な情報をご登録の後、必要な申請書類をご提出いただきます。くわしくは申請サイトをご参照ください。

対象となるモデル生物は

優先されるモデル生物として、ゼブラフィッシュ、ショウジョウバエ、線虫、酵母など、迅速かつ少ない経費で解析が行える生物を対象としています。マウスなどその他のモデル生物において、すでに変異体を持っているなど、すみやかに成果が得られる場合はこの限りではありません。

研究費用はどうなりますか

研究にかかる費用は代表機関の遺伝学研究所から、各研究機関に再委託研究費として配分されます。1モデル生物ー1遺伝子の変異体解析が行える額を予定しています。

研究期間は決められていますか

変異体の作製等からフェノタイプの解析まで、おおむね1年とします。効率化のためにナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)から変異体をはじめとするリソースの提供を受けることも推奨されます。

採択の基準はありますか

臨床研究者より依頼のあった遺伝子をすでに研究対象としている研究者が優先されます。該当しない場合は、関連するパスウェイや、疾患フェノタイプの解明につながる専門を考慮して選考されます。

誰が登録できますか

大学、研究機関の教授、准教授、助教、研究員など、研究費を受けられる研究者が対象になります。(雇用される経費によっては専念義務などがありますので受けられない場合があります。)

意味のある結果が得られない場合はどうなりますか

全てのケースでフェノタイプが再現するわけではないと考えています。その場合も解析結果として取り扱われます。得られたモデル生物変異体等はNBRPへの寄託をお願いしています。

ヒトと類似のフェノタイプが得られました。さらに研究を進めたいのですが

本プロジェクトから追加配分の予定はありませんが、IRUDや他のAMED予算などで継続できる可能性があります。

その他の情報はありますか

米国では UDN (Undiagnosed Disease Network)のモデル生物スクリーニングセンター(MOSC)においてショウジョウバエとゼブラフィッシュによる解析が行われています。 カナダではRare Diseases Models & Mechanisms Networkにおいて同様の研究が行われています。米国との違いは、一カ所のセンターで集中的に解析する方式ではなく、モデル生物研究者に研究参加を呼び掛ける方式がとられており、日本はカナダ方式を参考にしています。本プロジェクトもこれらのプロジェクトと連携し、希少・未診断疾患の解明に努めます。